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COLUMN床暖房でもフロアコーティングできる?種類や費用相場、注意点を徹底解説

2025.03.13

 

床暖房を導入している家庭では、「フロアコーティングをしても大丈夫?」と疑問に思う方も多いでしょう。床暖房は直接床材を温めるため、コーティング剤の耐熱性や劣化が気になるところです。しかし、適切なフロアコーティングを選べば、床暖房対応の施工は可能です。本記事では、床暖房に対応したフロアコーティングの種類や費用、施工時の注意点を詳しく解説します。

 

床暖房にフロアコーティングは施工できる?

 

床暖房を導入している家庭では、「フロアコーティングを施工しても問題ないのか?」と不安に思う方も多いでしょう。床暖房は床材を直接温めるため、コーティングの耐熱性や密着性が気になります。しかし、適切なコーティング剤を選べば、床暖房でも施工は可能です。ここでは、熱によるコーティング材の影響や、実際の施工事例について詳しく解説します。

 

床暖房にフロアコーティングの施工は可能!

 

 

結論から言うと、床暖房にフロアコーティングの施工は可能です。床暖房は床材を直接温めるため、「熱によってコーティングが剥がれるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、近年では耐熱性に優れたコーティング剤が開発されており、適切な種類を選べば問題なく施工できます。

 

また、施工後にしっかりと硬化させることで、熱による変形や剥がれを防ぐことができます。

 

ただし、床材の種類やコーティング剤の相性によっては、施工に注意が必要な場合もあります。次の項目では、床暖房とフロアコーティングの相性や施工事例について詳しく解説します。

 

熱によるコーティング材の劣化は起こるのか?

 

床暖房の温度は一般的に30〜50℃程度です。この範囲内であれば、耐熱性のあるコーティング剤は劣化することなく長持ちします。ただし、耐熱性の低いコーティングを使用すると、変色や剥がれが起こる可能性があるため注意が必要です。

 

 

床暖房へのフロアコーティング施工事例

 

実際に床暖房対応のフロアコーティングを施工した事例を紹介します。

 

  • 事例①:マンション(ガラスコーティング)
    →艶を抑えた自然な風合いのある仕上がりで、傷や汚れにも強い。

 

 

 

  • 事例②:戸建住宅(シリコンコーティング)
    → 高級感ある光沢で、滑り防止効果あり。

 

 

 

 

 

 

 

フロアコーティングの種類と耐熱性

フロアコーティングには耐久性だけでなく「耐熱性」も重要な性能のひとつです。特にホットカーペットや床暖房を使用する家庭では、熱による変色やひび割れを防ぐ必要があります。コーティング剤の種類によって耐熱性能に差があり使用環境に応じて適切な種類を選ぶことが大切です。また、事前に業者に「床暖房対応か」「耐熱温度の上限」などを確認しておくと安心です。
次に種類別の耐熱性について解説します。

 

シリコンコーティング

 

シリコンコーティングは、滑りにくく耐久性が高いのが特徴で、ペットや小さな子どもがいる家庭におすすめです。また、水や汚れを弾きやすく、掃除が簡単なのもメリット。比較的低コストで施工できるため、コストパフォーマンスを重視する方に適しています。ただし、高温になる環境では劣化の可能性があります。

 

ガラスコーティング

 

ガラスコーティングは、非常に硬度が高く、傷や熱に強いのが特徴です。床暖房の影響を受けにくいため、長期間にわたり美しい状態を維持できます。さらに、耐水性や防汚性にも優れており、メンテナンスが楽なのも魅力。ただし、施工費用はやや高めで、仕上がりはツヤを抑えたマットな質感になることが多いです。

 

UVコーティング

 

UVコーティングは、紫外線を照射することで瞬時に硬化するため、施工後すぐに使用できるのが最大のメリットです。高い光沢があり、美しい仕上がりになるため、高級感のあるフローリングを求める方におすすめ。耐久性や耐熱性も優れており、床暖房との相性も良いですが、施工には専門的な技術が必要で、費用が高めになる点がデメリットです。

 

ウレタンコーティング

 

ウレタンコーティングは、柔軟性があり衝撃を吸収しやすいのが特徴です。比較的低価格で施工できるため、初めてフロアコーティングを試す方にも向いています。ただし、耐久性が他のコーティングに比べて低く、定期的なメンテナンスが必要になることがデメリット。床暖房との相性はあまり良くありません。

 

セラミックコーティング

 

セラミックコーティングは、耐熱性・耐久性ともに優れた高性能なフロアコーティングです。床暖房による影響を受けにくいため、長期間にわたって劣化しにくいのが特徴。また、傷や汚れに強く、美しい光沢を維持しやすいですが、施工費用はやや高めになります。床暖房対応のフロアコーティングを検討している方には最適な選択肢です。

 

 

 

床暖房にフロアコーティングを施工する際の注意点

 

 

床暖房にフロアコーティングを施工する際は、床材との相性やコーティング剤の耐熱性を確認することが重要です。適切なコーティングを選ばないと、熱による膨張・収縮で剥がれや劣化が生じる可能性があります。施工後の硬化期間中は床暖房を使用せず、完全に乾燥するまで待つことも大切です。また、床暖房対応の実績がある業者を選ぶことで、施工トラブルを防ぐことができます。これらのポイントを押さえ、安全にフロアコーティングを施工しましょう。

 

床材との相性を確認する

 

床材の種類によっては、フロアコーティングが密着しにくい場合があるため注意が必要です。特に、撥水加工が施された床材やクッションフロアは、コーティング剤がうまく定着せず、剥がれやムラの原因になることがあります。施工前に、自宅の床材がコーティングに適しているかを業者に相談することをおすすめします。適切なコーティングを選ぶことで、床暖房環境でも長持ちする美しい仕上がりを実現できます。

 

施工後の硬化期間とその間の暖房使用について確認する

 

フロアコーティングは施工後に一定の硬化期間が必要であり、その間に床暖房を使用すると、塗膜が完全に固まらず剥がれや変色の原因となることがあります。コーティングの種類によって硬化時間は異なりますが、一般的には8~12時間ほど暖房の使用を控えるとよいでしょう。業者の指示に従い、適切なタイミングで床暖房を再稼働させることで、コーティングの耐久性を最大限に高めることが可能です。

 

床暖房対応の実績がある業者を選ぶと安心

 

フロアコーティングの施工は、業者ごとに技術や使用するコーティング剤が異なるため、床暖房対応の実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。経験の少ない業者に依頼すると、耐熱性の低いコーティング剤を使用されたり、不適切な施工が行われたりするリスクがあります。施工事例や口コミを確認し、床暖房専用のコーティングを扱っている業者を選ぶことで、仕上がりの品質と耐久性を確保できます。

 

床暖房にフロアコーティングを施工する場合の費用相場

 

一般的なフロアコーティングの費用相場は以下の通りです。

コーティング種類 費用相場(1㎡あたり)
シリコンコーティング 3,000〜5,000円
ガラスコーティング 4,000〜7,000円
UVコーティング 5,000〜8,000円
ウレタンコーティング 2,000〜4,000円
セラミックコーティング 6,000〜10,000円

 

 

床暖房にフロアコーティングを施工する際の流れ

 

 

床暖房にフロアコーティングを施工するには、適切な手順を守ることが重要です。施工前の準備や下地処理を丁寧に行うことで、コーティングの密着性が向上し、長期間美しい仕上がりを維持できます。また、施工後の乾燥時間や床暖房の使用開始時期にも注意が必要です。ここでは、床暖房に対応したフロアコーティングの施工手順を詳しく解説します。

 

施工約2時間前に床暖房を停止

 

コーティングの定着を良くするため、施工の数時間前には床暖房を停止し、床の温度を下げておくことが必要です。床が温かいままだと、コーティング剤が均一に塗布できない可能性があります。

 

清掃・下地処理

 

施工前にホコリや汚れをしっかり取り除き、床を清潔な状態にすることが重要です。下地処理を適切に行うことで、コーティング剤がしっかり密着し、剥がれにくくなります。

 

コーティング剤塗布

 

選んだコーティング剤を均一に塗布し、ムラのない仕上がりにすることが大切です。専門業者による丁寧な施工が、長期間の耐久性を確保するポイントとなります。

 

乾燥・硬化

 

コーティング剤が完全に乾燥・硬化するまで待機する必要があります。乾燥時間は種類によって異なりますが、通常は数時間から1日程度です。完全硬化には約1週間程度かかりますが、乾燥後は(施工完了から約8~12時間)使用可能です。

 

仕上げ・確認

 

仕上がりを入念にチェックし、問題がないか確認します。塗りムラや気泡がないかを確認し、必要に応じて最終仕上げを行います。

 

施工後約12時間後に床暖房使用可能

 

施工後は、業者の指示に従い、適切な時間が経過してから床暖房を再び使用することが大切です。通常、約8~12時間程度は床暖房を使用せず、コーティングが完全に硬化するのを待ちます。

 

 

床暖房でワックスよりもフロアコーティングがおすすめの理由

 

 

床暖房を使用している家庭では、ワックスよりもフロアコーティングを選ぶのが断然おすすめです。ワックスは熱に弱く剥がれやすいのに対し、フロアコーティングは耐久性や耐熱性に優れ、美しい仕上がりを長期間維持できるというメリットがあります。ここでは、フロアコーティングがワックスより優れている理由を詳しく解説します。

 

耐久性が高い → ワックスよりも長持ちする

 

フロアコーティングはワックスに比べて耐久性が圧倒的に高く、20〜30年持続するものもあります。ワックスのように頻繁な塗り直しが不要で、傷や剥がれにも強いため、美しい状態を長期間維持できます。

 

熱に強い → 床暖房の影響を受けにくい

 

ワックスは熱に弱く、床暖房の熱で溶けたり剥がれたりすることがあります。一方、フロアコーティングは耐熱性に優れ、床暖房の温度(30〜50℃)でも安定した状態を保つため、長持ちします。

 

お手入れが簡単で手間がかからない → 定期的な塗り直し不要

 

ワックスは数ヶ月ごとに塗り直しが必要ですが、フロアコーティングは一度施工すれば長期間メンテナンス不要です。水拭きや中性洗剤で簡単に掃除できるため、日常のお手入れも楽になります。

 

美しい光沢と滑らかな仕上がり → 高級感のある見た目

 

フロアコーティングは、光沢のある美しい仕上がりになり、高級感を演出できます。また、コーティングの種類によってツヤを調整できるため、好みに合わせた仕上がりを選ぶことが可能です。

 

 

 

床暖房のフロアコーティングに関するよくある質問

 

床暖房にフロアコーティングを施工する際、多くの方が「熱で剥がれないか?」「いつから床暖房を使えるのか?」といった疑問を持ちます。適切なコーティング剤を選び、施工後の注意点を守れば、床暖房でも問題なく使用できます。ここでは、床暖房とフロアコーティングに関するよくある質問について詳しく解説します。

 

床暖房の熱でフロアコーティングが剥がれることはある?

 

耐熱性のあるフロアコーティングを使用すれば、熱による剥がれの心配はほとんどありません。特にガラスコーティングやセラミックコーティングは、耐熱性に優れ、長期間安定した状態を保ちます。

 

 

施工後すぐに床暖房を使っても大丈夫?

 

コーティング剤が完全に硬化する前に床暖房を使用すると、塗膜が柔らかいうちにダメージを受け、剥がれや変色の原因になる可能性があります。通常、8〜12時間は使用を控えることが推奨されています。

 

 

床暖房に最適なフロアコーティングの種類は何?

 

床暖房に適しているのは、耐熱性が高く、熱による変形や剥がれが起こりにくいガラスコーティングやセラミックコーティングです。これらのコーティングは、高温環境でも安定し、美しい状態を長期間維持できます。

 

 

まとめ

 

床暖房でも適切なフロアコーティングを選べば施工可能です。耐熱性のあるコーティングを選び、信頼できる業者に依頼すれば、床を美しく長持ちさせることができます。施工を検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください!

 

 

 

 

著者情報

小澤賀宣

株式会社NKサービス
代表取締役

専門分野 フロアコーティング・住宅オプション
プロフィール 2000年22歳で住宅設備会社に入社し、その後、27歳で個人事業主として独立。フロアコーティングをはじめ、住宅の付加価値を高めるオプション施工を専門に20年以上職人として活動中。フロアコーティングにおいては、品質と技術へこだわり、お客様一人ひとりのニーズに応じた提案を行っている。
保有資格 ・有機溶剤作業主任者
・日本ハウスコーティング協会 コーティングマイスター

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