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COLUMNフロアコーティングはツヤなしが人気?ツヤありとの比較やメリット・デメリットを紹介

2025.04.25

 

フロアコーティングは、床材の美観を保ちつつ耐久性を向上させるための重要な手段です。​近年、特に「ツヤなし」仕上げが人気を集めています。​

 

本記事では、ツヤなしフロアコーティングの特徴やメリット・デメリット、さらにはツヤありとの比較を通じて、どちらを選ぶべきかを詳しく解説します。

 

 

フロアコーティングのツヤなし仕上げとは?

 

 

フロアコーティングには大きく分けて「ツヤあり」と「ツヤなし」の2つの仕上げ方法があります。ツヤありは光沢感が強く、床に照明や外光が反射するほどの艶やかさが魅力で、高級感や明るさを演出したい空間に適しています。

 

一方で、ツヤなし仕上げは、表面をマットに仕上げ、木材本来の質感やぬくもりを感じられるのが特徴です。反射が少ないため視覚的にやさしく、落ち着いた空間を演出できることから、住宅や店舗、オフィスなど幅広い場所で選ばれています。

 

近年は、北欧風やナチュラルテイストのインテリアスタイルが流行している影響もあり、ツヤなし仕上げを選ぶ人が増加傾向にあります。デザイン性に加えて、機能面でも傷や汚れが目立ちにくい、滑りにくいなどのメリットがあり、見た目と実用性のバランスが取れた仕上げとして注目されています。

 

 

フロアコーティングにはツヤあり・ツヤなしがある

 

 フロアコーティングを検討する際にまず押さえておきたいのが、「光沢の有無」です。ツヤあり仕上げは、施工後の床がピカピカと輝くのが特徴で、高級感を演出したいリビングや玄関などに向いています。光沢によって空間が明るく広く見えるという効果もあります。

 

対してツヤなし仕上げは、床に光をほとんど反射させないマットな質感が特徴。無垢材や木目調のフローリングの自然な美しさを引き出したい場合に適しており、空間に落ち着きと温もりをもたらします。インテリアの方向性や生活スタイルに応じて、最適な仕上がりを選ぶことが重要です。

 

 

ツヤなし仕上げの特徴

 

 ツヤなし仕上げの最大の特徴は、「素材の魅力をそのまま活かせる」という点です。たとえば、天然木のフローリングであれば、表面に余計な光沢を加えることなく、木目や質感をそのまま楽しめるのが魅力。触れた時の質感も滑らかで、自然素材ならではのぬくもりを感じることができます。

 

また、マットな表面は照明の反射を抑えるため、視界が落ち着き、長時間過ごす空間に最適です。目が疲れにくく、柔らかな印象を与えるため、寝室や子ども部屋、書斎などにも向いています。

 

 

ツヤなしが人気の理由

 

 

最近では、ナチュラルテイストや北欧風、ヴィンテージスタイルといった“素材感を大切にするインテリア”が人気となっており、それに伴ってツヤなしフロアの需要も高まっています。シンプルで自然体な空間づくりを好む人々にとって、ツヤなし仕上げは理想的な選択肢です。

 

加えて、ツヤなし仕上げは日常生活でつきやすい細かなキズや汚れが目立ちにくいという実用的なメリットもあります。たとえば、ペットの爪あとやおもちゃの擦り傷、子どもの食べこぼしなども、ツヤありのように光を反射しないため、視認性が低くなります。そのため、特に小さな子どもやペットのいる家庭では「手入れがラク」「美観が長持ちする」といった理由で選ばれることが多くなっています。

 

 

 

ツヤなしフロアコーティングのメリット

 

ツヤなしフロアコーティングは、近年注目を集めている人気の仕上げ方法です。光沢を抑えた自然な質感が特徴で、実用性とデザイン性のバランスが取れている点が評価されています。ここでは、ツヤなしフロアコーティングの代表的なメリットについて詳しく解説します。

 

 

仕上がりが自然

 

 

ツヤなし仕上げの大きな魅力は、フローリング本来の質感や色味をそのまま活かせる点です。表面に光沢を出さず、マットで落ち着いた印象を与えることで、まるで無塗装の木材のような自然な仕上がりを実現します。特に無垢材や木目を活かしたインテリアとの相性が良く、木のあたたかみや手触り感を損なわずに空間を演出できます。

 

 

光の反射を抑える

 

 

ツヤのあるフロアは照明や太陽光が反射して眩しく感じることがありますが、ツヤなし仕上げは光を柔らかく吸収するため、視覚的なストレスを軽減できます。特に、自然光の入りやすい南向きの部屋や、リモートワーク・読書・リラックスタイムを過ごす空間では、目に優しく穏やかな環境を作るのに最適です。視界に光のぎらつきがないため、落ち着いて過ごせる空間になります。

 

 

傷や汚れが目立ちにくい

 

 

ツヤなし仕上げは、表面がマットなため細かな傷やほこり、皮脂汚れが目立ちにくいのが特徴です。ツヤありのように光を反射しないため、小さな擦り傷も目に入りにくく、生活感を隠しながら美しさを保つことができます。子どもやペットのいる家庭、日々の掃除を手早く済ませたい方にとって、手間が少なく済む点は大きなメリットです。

 

 

落ち着いた雰囲気のインテリアと相性が良い

 

 

ツヤなしのマットな質感は、ナチュラル・北欧風・和モダン・インダストリアルなどの落ち着いたテイストのインテリアと非常に相性が良いです。床の主張が控えめなぶん、家具や雑貨の素材感や色味を引き立て、空間全体に統一感が生まれます。シンプルで静かな空間を好む方にとって、ツヤなしフロアは理想のベースとなるでしょう。

 

 

 

ツヤなしフロアコーティングのデメリット

 

 

多くのメリットがある一方で、ツヤなし仕上げにもいくつかの注意点やデメリットがあります。後悔のない選択をするためには、これらの点も理解しておくことが重要です。

 

 

ツヤありより高級感がやや劣る場合がある

 

 

光沢感がないということは、見る人によっては「質素」「控えめ」と感じられる可能性があります。特に、来客時に印象づけたい玄関や、ホテルライクな雰囲気を目指したいリビングなどには、華やかさを演出できるツヤありのほうが適していると感じるケースもあります。デザインに「映え」を求める場合は、好みが分かれるポイントです。

 

 

光沢感を求める人には物足りない可能性がある

 

ツヤなしフロアは意図的に光沢を抑えているため、「ピカピカの新築感」や「清潔感を視覚的に感じたい」という人には、仕上がりが地味に感じられるかもしれません。特に、キッチンやトイレなど清潔感を重視する場所では、光沢仕上げの方が好まれることもあります。仕上がりイメージを事前に確認し、納得の上で選ぶことが大切です。

 

 

 

 

ツヤあり vs ツヤなし どっちを選ぶべき?

 

フロアコーティングを選ぶ際、ツヤありとツヤなしのどちらが適しているかは、個人の好みや部屋の用途、インテリアのスタイルによります。以下の表で両者の特徴を比較してみましょう。​

 

このように、ツヤありは華やかさや明るさを求める空間に、ツヤなしは自然さや落ち着きを重視する空間に適しています。

 

特徴 ツヤあり ツヤなし
見た目 光沢があり華やか 落ち着いたマットな質感
傷・汚れの目立ちやすさ 傷が目立ちやすい 傷が目立ちにくい
おすすめの部屋 高級感のあるリビング・玄関 ナチュラルな雰囲気の部屋
価格 やや高いことが多い 比較的安価

 

 

ツヤなしフロアコーティングが向いているのはどんな人?

 

ツヤなしフロアコーティングは、見た目の自然さと実用性を兼ね備えた仕上げです。万人におすすめできる万能な選択肢ではありますが、特に次のような方には非常に適しています。自分のライフスタイルや好みに照らし合わせて、向いているかどうかをチェックしてみましょう。

 

 

ナチュラルなインテリアが好きな人

 

ウッド調の家具や観葉植物、リネン素材など、自然の質感を活かしたインテリアが好きな方には、ツヤなしのマットな床が理想的です。たとえば、北欧スタイルのように「シンプルだけど温かみのある空間」を目指すなら、ピカピカ光る床よりも、光沢を抑えた床のほうが空間に落ち着きを与えてくれます。

 

また、無垢材や木目調のフローリングを選んでいる方は、その素材感を邪魔しない仕上がりを好む傾向があります。ツヤなしコーティングは、そういったナチュラル派のこだわりをしっかり受け止めてくれる選択肢です。

 

 

傷や汚れを目立たせたくない人

 

家の中で生活していれば、床にキズや汚れが付くのは避けられません。ツヤありの床では、表面が光を反射するため、浅いスリ傷でも光の角度によって目立ってしまうことがあります。

 

その点、ツヤなし仕上げは光を抑えるマットな質感のため、表面の小傷やちょっとした汚れが見えにくくなります。特に、掃除の頻度を少しでも減らしたい、床の状態に神経質になりたくないという方にとって、見た目をキレイに保てるという点は大きなメリットです。

 

 

落ち着いた空間にしたい人

 

ツヤなしの床は、視覚的に余計な情報が少なく、空間をすっきりとした印象にしてくれます。光の反射が少ないため、テレビやパソコン画面に光が映り込んでしまうことも防げ、目に優しい環境を保てます。

 

そのため、落ち着いて過ごしたい寝室、集中したい書斎、趣味に没頭できる読書スペースなどには最適です。視覚的な刺激が少ない分、気持ちも穏やかになりやすく、リラックス重視の暮らしを送りたい人にぴったりです。

 

 

ペットや子どもがいる家庭(すべりにくいタイプが多い)

 

 

活発に動き回るペットや、小さな子どもがいるご家庭では、「床が滑りやすいかどうか」は非常に重要なポイントになります。ツヤあり仕上げは滑りやすい場合が多く、フローリング上での転倒事故のリスクが心配されます。

 

一方、ツヤなし仕上げは滑りにくい特性を持つものが多く、表面に適度なグリップ感があるため、小さな足や肉球でもしっかり踏みしめられる安心感があります。特に、歩き始めの赤ちゃんや、関節に負担をかけたくない高齢犬などには、安全な床環境を提供できる選択肢としておすすめです。

 

 

 

ツヤなしフロアコーティングを選ぶ際の注意点

 

 

ツヤなし仕上げは多くのメリットがありますが、選ぶ際にはいくつかの注意点も押さえておく必要があります。施工の質やコーティング剤の種類、床材との相性など、事前に確認しておくことで、満足度の高い仕上がりが得られます。

 

 

 

施工業者によって仕上がりが異なるので、実績や口コミを確認する

 

 

ツヤなし仕上げは微妙な質感がポイントになるため、施工技術や経験値によって見栄えが大きく変わることがあります。信頼できる業者を選ぶには、公式サイトやSNSでの施工事例のチェック、実際の施工写真の比較、口コミやレビューの確認が欠かせません。

 

 

 

 

 

ツヤの度合いはコーティングの種類によって変わる

 

「ツヤなし」といっても、完全なマットから半ツヤ程度まで、実際の仕上がりには幅があります。使用するコーティング剤によっても質感が変わるため、事前にサンプルを確認したり、業者にツヤのレベルを明確に伝えたりすることが大切です。理想の仕上がりを実現するためにも、しっかり相談して決めましょう。

 

 

フローリングの素材との相性をチェック

 

コーティング剤と床材の相性も重要なポイントです。例えば、無垢材やオイル仕上げの床はコーティングが密着しにくい場合があるため、適した処理が必要になります。既存のフローリングがどのような素材かを把握し、専門業者に適した方法を確認してから施工に進みましょう。

 

 

 

まとめ

 

フロアコーティングの「ツヤなし」仕上げは、自然な風合いと落ち着いた空間づくりを重視する方にとって、非常に魅力的な選択肢です。ナチュラルなインテリアとの相性の良さ、傷や汚れの目立ちにくさ、安全性の高さなど、機能面でも実用的なメリットが多くあります。

 

一方で、高級感や光沢感を求める場合にはツヤあり仕上げのほうが適していることもあります。ツヤあり・ツヤなしそれぞれの特徴を比較し、ご自身のライフスタイルやお部屋の用途に合ったものを選ぶことが大切です。

 

フロアコーティングは一度施工すれば長期間使い続けるものだからこそ、業者選びや素材の確認は慎重に。ぜひ、信頼できる施工業者に相談しながら、理想の住空間を実現してください。

 

 

 

 

著者情報

小澤賀宣

株式会社NKサービス
代表取締役

専門分野 フロアコーティング・住宅オプション
プロフィール 2000年22歳で住宅設備会社に入社し、その後、27歳で個人事業主として独立。フロアコーティングをはじめ、住宅の付加価値を高めるオプション施工を専門に20年以上職人として活動中。フロアコーティングにおいては、品質と技術へこだわり、お客様一人ひとりのニーズに応じた提案を行っている。
保有資格 ・有機溶剤作業主任者
・日本ハウスコーティング協会 コーティングマイスター

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