2025.06.04

壁紙の汚れや傷、日焼けによる色あせが気になる方にとって、クロスコーティングは効果的な対策です。特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、壁紙の保護が重要です。本記事では、クロスコーティングの特徴やメリット・デメリット、施工方法、費用相場などを詳しく解説します。NKサービスのクロスコーティングについてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
クロスコーティングとは?施工すべき理由

壁紙は住まいの印象を左右する重要な部分ですが、手垢や汚れ、傷が付きやすく、美観を保つのは簡単ではありません。特に子どもやペットがいる家庭では、壁紙の劣化が早まりがちです。こうした悩みに有効なのが「クロスコーティング」。壁紙を長持ちさせ、掃除もラクになるこの施工の魅力を、ここで詳しくご紹介します。
クロスコーティングの特徴
クロスコーティングは、壁紙の表面に透明な保護膜を形成し、汚れや傷、日焼けから壁紙を守る施工方法です。NKサービスのクロスコーティングは、帯電防止効果によりホコリの付着を防ぎ、消臭効果や日焼け防止効果も期待できます。
クロスコーティングを施工すべき4つの理由
クロスコーティングは壁紙の保護だけでなく、住まいの快適性と清潔感の向上にもつながります。ここでは、美観の維持、掃除の負担軽減、抗菌効果など、クロスコーティングをおすすめする4つの主な理由を解説します。
壁紙を傷や汚れから守ることができる
▼コンセントまわりの手垢汚れ

日常的に壁に触れることによる手垢や、子どもの落書き、ペットの爪による傷などで、壁紙はすぐにダメージを受けやすくなります。さらに、キッチンやリビングの給気口・換気扇まわりでは、油分を含んだ空気の影響でクロスが黒ずんでしまうことも少なくありません。クロスコーティングを施しておけば、こうした汚れや傷の付着を抑えられ、壁紙の美観と機能を長期間保つことができます。張り替え頻度の軽減にもつながるため、コスト面でもメリットがあります。
日常の掃除がラクになる

油や飲み物などの汚れが壁に付きやすい場所では、コーティングで汚れをはじくようにしておくと、軽く拭くだけで簡単に落とせます。掃除の時短に役立ち、忙しい家庭でも清潔を保ちやすく
なります。
美しい見た目を長期間キープできる

紫外線による壁紙の色あせは、南向きの部屋などで特に目立ちます。クロスコーティングによるUVカット効果で色あせを防ぎ、長く美しい見た目をキープできます。
抗菌効果でカビやバイ菌の繁殖を阻止できる
湿気や接触の多い場所では、カビや雑菌の繁殖が心配です。抗菌・防カビ成分を含むクロスコーティングなら、壁面を清潔に保ち、家族の健康を守ることにもつながります。
クロスコーティングは自分でできるの?それともプロに依頼すべき?

クロスコーティングに興味を持った方の中には、「自分で施工できるのだろうか?」と考える方も少なくありません。実際、DIY用のコーティング剤も市販されており、一定の効果は期待できますが、施工する範囲や目的によってはプロに依頼した方が安心で確実です。ここでは、DIYとプロ施工それぞれのメリット・デメリットや、どのようなケースでどちらを選ぶべきかについて詳しく解説します。最適な選択をするための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
DIY用のクロスコーティング剤は存在する
市販のクロスコーティング剤を使用すれば、自分で施工することも可能です。例えば、スプレータイプの製品などが販売されています。
自分でクロスコーティングするメリットとデメリット
クロスコーティングは業者に頼むだけでなく、市販のコーティング剤を使って自分で施工することも可能です。DIYは費用を抑えられるメリットがある一方で、仕上がりや耐久性の点では注意が必要です。ここでは、DIYの利点と注意点を理解し、自分に合った選択ができるよう整理します。
メリット ⇒ 費用を抑えられる
DIY最大の利点はコストの安さです。市販のスプレーやローラータイプのコーティング剤は1,000〜3,000円程度で入手でき、工具も家庭にあるもので代用可能。小規模な箇所なら数千円で施工でき、業者に比べて半分以下の費用で済むこともあります。
デメリット ⇒ 施工ムラ・効果が限定的になる可能性あり
DIYでは塗布ムラや仕上がりの粗さが出やすく、市販剤の効果もプロ用に比べると控えめです。また、汚れをしっかり落とさずに施工すると、コーティングがうまく定着しません。見た目や耐久性を重視するなら、プロ施工の方が安心です。
DIYがおすすめできるケース/プロに依頼すべきケース
DIYかプロかの判断は、施工範囲や仕上がりの希望によって異なります。目立たない小規模な場所はDIYでも対応可能ですが、広い面積や人目につく場所はプロに任せたほうが確実です。ここではそれぞれのケースを具体的に紹介します。
小規模・目立たない範囲はDIYでも可
クローゼット内部や収納裏など、人目につかず小さな範囲はDIYに適しています。初心者でも試しやすく、練習感覚で始められるため、まずはこういった場所から施工してみるのが安心です。
リビングや広範囲はプロに依頼がおすすめ
一方で、リビングやダイニングなどの家族や来客の目に触れる空間、あるいは壁面積が広い場所は、プロによる施工が断然おすすめです。広範囲に均一な仕上がりを求める場合、手作業での塗布ではムラが出やすく、仕上がりに大きな差が出てしまいます。NKサービスでは、クロスの種類や汚れ具合に応じた最適な施工方法を熟知したスタッフが対応し、ムラのない美しいコーティングを実現します。また、プロの施工なら耐久性や効果の持続期間にも優れ、長期的に見てコストパフォーマンスが高くなります。
クロスコーティングをする際の注意点
クロスコーティングは壁紙を保護し、掃除の負担を軽減する便利な施工ですが、正しく行わなければ効果が半減することもあります。クロスの素材やコーティング剤の相性、施工前の準備など、見落としやすいポイントを事前に押さえておくことが大切です。ここでは、施工前に知っておきたい注意点を解説します。
施工対象の壁材(クロスの種類)によって適応可否がある

すべての壁紙にクロスコーティングが使えるわけではありません。ビニールクロスや紙クロスなど、素材によっては吸水性や表面構造の違いから、コーティング剤がうまく定着しないことがあります。特に凹凸が多い壁や通気性の高い素材には注意が必要です。施工前に素材との相性を業者や製品情報で確認しましょう。
完全防汚ではないため「メンテナンスゼロ」にはならない
クロスコーティングは汚れをつきにくくしますが、完全に防げるわけではありません。油煙やタバコのヤニ、ペットの臭いなどは少しずつ壁に影響します。また、経年劣化も避けられないため、定期的な掃除やケアは必要です。「施工すれば何もしなくていい」とは考えず、あくまで掃除をラクにする補助として活用しましょう。
施工前に既存の汚れを除去しておく必要がある
汚れたままの壁にコーティングをすると、汚れごと閉じ込めてしまい、見た目や効果が損なわれます。特に手垢や油分、カビは事前にしっかり落とす必要があります。プロに依頼する場合は清掃もセットになっていることが多いですが、DIYの場合は丁寧な下地処理を欠かさないようにしましょう。
光沢感・手触りの変化を事前に確認しておく
コーティング剤の種類によって、仕上がりの光沢感や手触りが変わることがあります。予想以上にツヤが出たり、触感が変化することもあるため、施工前にサンプルで確認するのが安心です。特にインテリアの雰囲気にこだわりがある方は、事前に業者とよく相談しましょう。
クロスコーティングが向いている家庭とは?
クロスコーティングは多くの家庭に役立つ施工ですが、特に「壁紙が汚れやすい環境」にある家庭に最適です。小さな子どもやペットがいる場合は壁紙が傷みやすく、共働き世帯では掃除の時間が取りにくいため、壁を保護して清潔さを保つクロスコーティングが効果を発揮します。ここでは、特に向いている家庭の特徴を具体例とともにご紹介します。
小さな子どもがいる家庭

子どもは食べ物を持ったまま壁に触れたり、落書きをしたりすることが多く、壁紙はすぐに汚れたり傷ついたりします。クロスコーティングをすれば、壁紙を保護して掃除がしやすくなり、親の負担も軽減。子どもものびのびと過ごせる空間になります。
ペットを飼っている家庭

室内でペットを飼っていると、壁紙には抜け毛、臭い、爪による傷がつきやすくなります。クロスコーティングはこうしたダメージを抑え、防臭・抗菌効果もあるため、清潔で快適な住環境を保つのに非常に有効です。
新築やリフォーム直後に長く住みたい家庭
新築やリフォームで新しく貼った壁紙は、最初のうちにコーティングしておくことで長持ちします。初期の施工によって張り替えの頻度が減り、美観と耐久性を長期間キープできます。将来的なメンテナンスコストの削減にもつながります。
汚れ・メンテナンス負担を減らしたい共働き世帯
共働き家庭では、毎日の掃除や壁紙の手入れに時間をかけるのが難しいことも。クロスコーティングをすれば、汚れがつきにくくなり、簡単な拭き掃除だけで清潔さを保てます。忙しい中でも快適な室内環境を維持しやすくなります。
おすすめのクロスコーティング施工場所を事例付きで紹介
クロスコーティングは、特に汚れやすい場所や湿気が多い場所に施工することで、効果をより実感できます。リビングやキッチン、水回りなど、生活の中で壁紙がダメージを受けやすい空間に施工すれば、美観の維持や掃除の手間削減にもつながります。ここでは、日常のシーンを踏まえたおすすめの施工場所を具体的にご紹介します。
子ども部屋

子ども部屋は、クレヨンでの落書きや手で壁を触る機会が多く、壁紙がすぐに汚れてしまいます。クロスコーティングをしておくことで、汚れがつきにくく、落ちやすくなるため、掃除の手間を大幅に軽減できます。小さなお子さんが安心して遊べる空間づくりに最適です。
リビング・ダイニング
▼リビング天井の施工

▼リビングコンセントまわりの施工

リビングやダイニングは、家族が集まる場所であり、人の出入りが多いため、壁紙に触れる頻度も高くなります。コーティングを施すことで、手垢やほこり、飲食時の汚れから壁を守り、美しい室内を保ちやすくなります。来客時の印象も良くなります。
廊下・階段周り
廊下や階段は通行量が多く、手すり周辺や角部分の壁が特に汚れやすい場所です。クロスコーティングにより、擦れや手垢から壁紙を保護でき、日々のちょっとした汚れもサッと拭き取れるようになります。お掃除の効率もアップします。
トイレ・洗面所などの水回り付近
湿気がたまりやすく、カビや臭いの発生が気になる水回りには、抗菌・防臭効果のあるクロスコーティングがぴったりです。特にトイレや洗面所は、壁に臭いが染みつくのを防ぎ、清潔な状態をキープしやすくなります。
キッチン
▼キッチン天井の施工

料理中の油はねや湯気、煙によってキッチンの壁は知らず知らずのうちに汚れていきます。天井までしっかりクロスコーティングをしておくことで、油や調味料の飛び散りによるシミを防ぎ、壁紙の劣化を抑えることができます。掃除のしやすさも大きなメリットです。
寝室
寝室は一日の疲れを癒す空間だからこそ、清潔で快適な状態を保ちたい場所です。クロスコーティングを施すことで、ホコリや手垢の付着を抑え、静かで落ち着いた環境づくりに役立ちます。アレルギー対策としても効果的です。
クロスコーティングの施工タイミングと流れ
クロスコーティングの効果を最大限に引き出すためには、「いつ施工するか」と「どのような流れで進めるか」が非常に重要です。タイミングを誤ると施工がしにくくなったり、効果が半減してしまうこともあります。特に新築やリフォーム直後、家具の搬入前など、壁紙が傷んでいない状態での施工が理想的です。ここでは、最適な施工タイミングと、実際の施工の流れについて詳しく解説します。事前に知っておくことで、スムーズかつ効果的なクロスコーティングが実現できます。
ベストタイミングは「入居前」「リフォーム直後」

クロスコーティングは、家具のない「入居前」や「リフォーム直後」に施工するのが最適です。壁紙が新しく汚れのない状態であれば、コーティングの密着性が高まり、効果も長持ちします。また、家具の移動や養生の手間も少なく、作業がスムーズに進みます。新生活のスタート時に施工することで、美しい室内環境を長く維持することができます。
クロスコーティング施工にかかる時間と流れ
クロスコーティングは専門的な施工ですが、1日以内で完了するケースが多く、比較的短時間で済むのが特徴です。ただし、作業は複数の工程に分かれており、いずれも丁寧な対応が求められます。ここでは、実際の施工現場で行われる一連の流れと、それぞれの作業内容について詳しくご紹介します。事前に流れを知っておくことで、施工当日の準備やスケジュール調整にも役立ちます。
養生
施工前には、床や家具、コンセントなど、壁以外の部分を養生シートやマスキングテープでしっかり保護します。コーティング剤が付着しないようにするための大切な工程で、仕上がりの美しさにも関わってきます。
クリーニング
養生後、壁紙の表面に付いたホコリや手垢、油汚れなどをきれいに拭き取ります。このクリーニングが不十分だと、コーティング剤がうまく定着せず、効果が弱まってしまうことがあります。
コーティング施工
清掃後、専用のローラーやスプレーでコーティング剤を丁寧に塗布します。ムラなく均一に仕上げるためには、道具の扱いや塗布の技術が重要です。塗布後は透明な保護膜が形成されます。
乾燥・硬化
最後にコーティング剤を数時間かけて乾燥・硬化させます。この工程で膜がしっかり定着し、汚れや傷に強い壁面になります。乾燥後はすぐに通常の生活が可能です。
クロスコーティングの費用相場
クロスコーティングの費用は、施工面積や業者によって異なりますが、一般的な相場としては1㎡あたり3,000円〜5,000円程度です。NKサービスでは、リビング・キッチン・廊下セットで25,000円(税込27,500円)、洋室1室で12,000円(税込13,200円)と、リーズナブルな価格で提供しています。
施工箇所 | 面積の目安 | 費用相場(税別) | 備考 |
---|---|---|---|
洋室1部屋(6畳) | 約20㎡ | 12,000〜15,000円 | 一般的な個室 |
リビング・ダイニング | 約30〜40㎡ | 20,000〜30,000円 | 広めの空間、複数面施工が必要 |
廊下・階段 | 約10㎡ | 8,000〜12,000円 | 通行頻度が高く汚れやすい |
トイレ・洗面所 | 約5㎡ | 5,000〜8,000円 | 水まわり、カビ・臭い対策に有効 |
キッチン | 約6〜8㎡ | 7,000〜10,000円 | 油汚れ・煙対策に人気 |
全室セット(2LDK〜3LDK) | 約80〜100㎡ | 50,000〜80,000円 | 入居前の全体施工におすすめ |
失敗しないクロスコーティング業者選びのポイント

クロスコーティングの仕上がりや効果の持続性は、使用する剤だけでなく、業者の技術力や対応の丁寧さにも左右されます。信頼できる業者を選ぶことで、施工後の満足度が大きく変わるため、事前の見極めが非常に重要です。ここでは、初めて依頼する方でも失敗しないために押さえておきたい、業者選びの基本ポイントを紹介します。
保証内容・アフターサービスを確認する
コーティング後のトラブルや効果の低下に備え、保証やアフターサービスの有無は必ず確認すべき項目です。「数年間の保証」や「施工後○ヶ月以内の無料補修」など、明確な対応がある業者は安心です。また、メンテナンスの注意点を丁寧に説明してくれるかも信頼の目安になります。
施工実績や事例写真をチェックする
施工前後の写真や事例を見ることで、業者の技術力や仕上がりのレベルが把握できます。特に、自分と似た施工環境の事例を確認すれば、施工後のイメージも具体的に持てます。事例が豊富であれば、経験値も高いと判断しやすく、信頼性にもつながります。また、可能であれば実際にその施工を受けたユーザーの口コミやレビューも併せてチェックし、業者の対応の良し悪しも含めて総合的に判断しましょう。
相見積もりで比較検討する
1社に絞らず、複数の業者から見積もりを取って比較することで、適正価格やサービス内容の差が見えてきます。価格だけでなく、追加料金の有無や対応の丁寧さもチェックポイントです。初めて依頼する場合こそ、慎重な比較が重要になります。
「安すぎる」業者には注意

相場より極端に安い業者には注意が必要です。施工の質が低かったり、使用するコーティング剤の性能が不十分だったりすることがあります。アフター対応が不十分な業者もあるため、価格だけで判断せず、実績や口コミを確認し、総合的に信頼できるかを見極めましょう。
まとめ
クロスコーティングは、壁紙を保護し、美しい状態を長く保つための有効な手段です。特に、小さなお子さまやペットがいる家庭、共働きで掃除の手間を減らしたいご家庭には非常におすすめです。施工するタイミングや場所、業者選びをしっかり検討することで、より高い満足度を得られるでしょう。
NKサービスでは、高品質なクロスコーティングを適正価格で提供しており、施工実績も豊富です。まずは相談や見積もりから始めて、快適で清潔な住空間を実現しましょう。
著者情報

小澤賀宣
株式会社NKサービス
代表取締役
専門分野 | フロアコーティング・住宅オプション |
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プロフィール | 2000年22歳で住宅設備会社に入社し、その後、27歳で個人事業主として独立。フロアコーティングをはじめ、住宅の付加価値を高めるオプション施工を専門に20年以上職人として活動中。フロアコーティングにおいては、品質と技術へこだわり、お客様一人ひとりのニーズに応じた提案を行っている。 |
保有資格 | ・有機溶剤作業主任者 ・日本ハウスコーティング協会 コーティングマイスター |