2024.09.18
新築マンションや戸建てを購入した際、フローリングの美しさを保ち、長持ちさせるためにフロアコーティングを検討する方は多いでしょう。
フロアコーティングは、フローリングを傷や汚れから守るだけでなく、日々の手入れを楽にし、部屋の見栄えを向上させる効果があります。しかし、プロに依頼するとコストがかかるため、自分で施工できるかどうかを悩む方も多いはずです。
本記事では、新築フロアコーティングを自分で施工する方法や注意点、DIYとプロの施工を比較し、最適な選択をするための情報を提供します。
新築フロアコーティングは自分で施工できる?
フロアコーティングは自分で施工することが可能ですが、仕上がりに満足できるかどうかは別問題です。フロアコーティングは見た目を美しく保つだけでなく、フローリングの耐久性を高めるための方法です。しかし、DIYでの施工はプロのような完璧な仕上がりを求めるとかなり難易度が高くなります。
プロの施工では、専門知識と経験を持つ技術者が適切な手順と高品質のコーティング剤を使用して仕上げるため、均一で美しい仕上がりが期待できます。一方、自分で施工する場合、手順を誤ったり、コーティング剤を適切に扱えなかったりすると、ムラができたり、耐久性が低下したりする可能性があります。
自分で施工できるフロアコーティングの種類
フロアコーティングには様々な種類があり、それぞれに特徴と適した施工方法があります。以下に、自分で施工できるフロアコーティングのそれぞれの特徴とメリット・デメリットを解説します。
1. ガラスコーティング
特徴
無機ガラス被膜を形成し、高い硬度と耐傷性を実現します。光沢のある仕上がりになり、美しい見た目と保護性能を両立します。
メリット
- 高い耐久性: 適切な施工で10~20年程度効果が持続します。
- 優れた耐傷性: 傷や摩耗に強く、美しい見た目を保ちます。
- 光沢のある仕上がり: 高級感のある光沢を与えます。
デメリット
- 施工難易度: 難易度が非常に高く、ムラや塗り残しに注意が必要です。
- コスト: 他のDIYコーティングに比べて費用がかかります。
2. シリコンコーティング
特徴
シリコーン樹脂被膜を形成し、滑りにくく柔らかい感触が特徴です。
メリット
- 滑りにくい: 小さなお子様やペットがいるご家庭におすすめです。
- 柔らかい感触: 心地よい踏み心地を実現します。
- 比較的安価: 他のコーティングに比べて費用が抑えられます。
デメリット
- 耐久性: ガラスコーティングに比べると劣ります。定期的な塗り直しが必要です。
- 光沢の低さ: シックな仕上がりになります。
3. 水性ウレタンコーティング
特徴
水性ウレタン樹脂被膜を形成し、自然な風合いを保ちます。
メリット
- 自然な仕上がり: フローリング本来の風合いを残したい方におすすめです。
- 比較的安価: 費用が抑えられます。
- 施工が簡単: DIYでも比較的施工しやすいです。
デメリット
- 耐久性: ガラスコーティングやシリコンコーティングに比べると劣ります。
- 傷への弱さ: 傷がつきやすいです。
※水性ウレタンコーティング以外は、DIYでの施工の難易度が高く、失敗した場合に簡単に剥がすことができないため、できるだけプロの業者に相談や依頼することをおすすめします。
DIYコーティングの注意点
・適切な下地処理
コーティング剤がしっかり密着するため、汚れやワックスを完全に除去し、平らな状態にすることが重要です。
・換気の徹底
揮発性有機化合物が含まれるコーティング剤もあるため、換気を十分に行いましょう。
・施工手順の厳守
説明書をよく読み、適切な手順で施工しましょう。
おすすめの選び方
・優先順位の明確化
耐久性、光沢、滑り止めなど、何を重視するかを決めましょう。
・予算の検討
それぞれのコーティングの費用を比較し、予算に合ったものを選びましょう。
・施工難易度の考慮
自分のDIYスキルに合ったものを選びましょう。
自分でフロアコーティングを施工するメリットとデメリット
フロアコーティングを自分で施工するには、いくつかのメリットとデメリットがあります。以下に詳しく説明します。
自分でフロアコーティングを施工するメリット
フロアコーティングを自分で施工する最大のメリットは費用を抑えられる点ですが、それ以外にもDIYならではの利点があります。以下に、自分でフロアコーティングを施工する具体的なメリットを紹介します。
費用を抑えられる
プロに依頼する場合、コストがかかりますが、自分で施工することでその費用を大幅に削減できます。コーティング剤や道具の購入費用のみで済むため、経済的です。
自分でフロアコーティングを施工するデメリット
フロアコーティングを自分で施工することには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。DIYによる施工は費用を抑えることができる反面、時間や手間、技術面での課題が伴います。ここでは、自分でフロアコーティングを施工する際に直面する可能性のあるデメリットについて詳しく説明します。
時間と手間がかかる
フロアコーティングを自分で施工するには、準備から施工、乾燥まで多くの時間と手間がかかります。特に初めて行う場合は、手順を理解し、丁寧に進める必要があり、かなりの労力が必要です。
仕上がりがきれいにならない
プロのような均一で美しい仕上がりを求めるのは難しいです。施工に慣れていないと、コーティング剤の塗布にムラができたり、ホコリやゴミが混入したりして、仕上がりが悪くなる可能性があります。
耐久性が低くなる可能性がある
適切に施工されないと、コーティングの耐久性が低くなります。プロが使用する高品質なコーティング剤や施工技術に比べ、DIYでは長期間にわたる耐久性を確保するのが難しいことがあります。
耐久性が低くなる可能性がある
適切に施工されないと、コーティングの耐久性が低くなります。プロが使用する高品質なコーティング剤や施工技術に比べ、DIYでは長期間にわたる耐久性を確保するのが難しいことがあります。
自分で新築フロアコーティングをする際に準備すべきもの
フロアコーティングを自分で施工する際には、以下の準備が必要です。
項目 | 説明 |
---|---|
コーティング剤 | 使用するフロアコーティング剤を準備します。用途に応じて適切な種類を選びましょう。 |
塗布用具 | ローラー、ブラシ、スポンジなど、コーティング剤を塗布するための道具を用意します。 |
養生テープとシート | 施工中にコーティング剤が不要な場所に付着しないように養生するためのテープとシート。 |
掃除用具 | ホコリやゴミを取り除くための掃除機、ほうき、モップなど。 |
剥離剤 | 既に塗られているワックスを剥がすための剥離剤。 |
保護具 | マスク、手袋、保護メガネなど、施工時の安全を確保するための保護具。 |
換気扇やファン | 施工中の換気を確保するための換気扇やファン。 |
自分で新築フロアコーティングをする際の手順
自分でフロアコーティングを施工する際の手順を以下に示します。
1.施工する部屋の壁や巾木を養生する
まず、施工する部屋の壁や巾木を養生テープとシートで保護します。これにより、コーティング剤が誤って付着するのを防ぎます。
2.ワックスを剝離する
既にワックスが塗られている場合は、剥離剤を使用してワックスを完全に剥がします。この作業は、コーティング剤がしっかりと床に密着するために重要です。
3.床の拭き掃除(ラッカーシンナー使用)
床についた汚れや油分は、コーティング剤の密着を妨げ不具合を起こす原因になります。この段階できれいに除去しておくことで仕上がりと耐久年数に大きな差が出ます。
4.ほこりやゴミを取り除く
床のほこりやゴミを丁寧に掃除します。掃除機やほうきを使って徹底的に取り除き、モップで仕上げます。床面が清潔であることが、コーティングの仕上がりに大きく影響します。
5.コーディング剤を塗布する
選んだコーティング剤を適量取り、ローラーやブラシを使って均一に塗布します。塗布の際は、ムラにならないように注意し、素早く作業を進めます。
6.乾燥させて完了
コーティング剤を塗布した後は、しっかりと乾燥させます。乾燥時間はコーティング剤の種類によって異なるため、説明書をよく確認しましょう。乾燥が不十分だと、仕上がりにムラができる原因となります。
自分で新築フロアコーティングをする際の注意点
自分でフロアコーティングを施工する際には、いくつかの重要な注意点に気をつける必要があります。これらのポイントを押さえておくことで、仕上がりの品質を高め、不具合を防ぐことができます。以下に、自分でフロアコーティングをする際に特に注意すべきポイントを詳しく説明します。
雨の日や湿度の高い日の施工は避ける
雨の日や湿度の高い日は、コーティング剤がうまく乾かず、仕上がりに影響を与える可能性があります。天候を確認し、適切な日を選んで施工を行いましょう。
施工前の掃除を徹底する
施工前の掃除は、コーティングの仕上がりに直結します。ほこりやゴミが残っていると、コーティングにムラができたり、見栄えが悪くなったりします。徹底的に掃除を行い、清潔な状態で施工を開始しましょう。
新築でもワックスが塗布してあるケースも
新築物件でも、ワックスが既に塗布されている場合があります。そのため、剥離剤を使ってしっかりとワックスを剥がしてからコーティングを行うことが重要です。
コーティング剤は素早く均等に塗布する
コーティング剤を塗布する際は、素早く均等に塗り広げることが大切です。ムラなく塗ることで、仕上がりが美しくなります。また、コーティング剤が乾き始める前に手早く作業を進めることが求められます。
完全に硬化するまで部屋に入らない
コーティング剤が完全に硬化するまで部屋に入らないようにしましょう。硬化前に部屋に入ると、コーティングに傷がついたり、ホコリが付着したりしてしまいます。説明書に記載されている硬化時間を守り、十分に乾燥させてから使用を再開しましょう。
美しく仕上げるためには技術が必要
美しく仕上げるためには、技術と経験が必要です。初めてのDIYでは、思い通りの仕上がりにならないこともあります。失敗を避けるためには、事前に練習をしたり、プロのアドバイスを参考にしたりすることが大切です。
UVフロアコーティングは自分で施工できない
UVフロアコーティングは、専門的な設備と技術が必要なため、自分で施工することはできません。UVフロアコーティングを検討している場合は、プロの業者に依頼する必要があります。
不安な場合はプロに依頼するのがおすすめ
自分で施工することに不安を感じる場合は、プロに依頼するのが安心です。プロの業者は高品質なコーティング剤と技術を持ち、美しい仕上がりを保証してくれます。特に、初めてのフロアコーティングや大規模な施工を行う場合は、プロのサポートを受けることをおすすめします。
新築フロアコーティング DIYとプロによる施工を比較!
DIYでフロアコーティングを施工する場合と、NKサービスに依頼した場合の違いを比較してみましょう。以下の表に、DIYとプロによる施工の特徴をまとめました。
項目 | DIY | NKサービスに依頼した場合 |
所要時間 | 数時間~数日 | 数時間~1日 |
費用 | 材料費のみ(数千円~数万円) | 数万円~数十万円 |
仕上がりの美しさ | ムラが出ることがある | 均一で美しい仕上がり |
耐久性 | コーティング剤による | 高耐久性 |
品質 | 個人の技術に依存 | 専門技術で高品質 |
手間 | 非常に高い | 専門家が全て対応 |
DIYでの施工は費用を抑えることができる一方で、仕上がりや耐久性にばらつきが出る可能性があります。プロに依頼することで、美しく均一な仕上がりと高い耐久性を得ることができますが、その分費用がかかります。また、プロの業者にはアフターフォローも含まれることが多く、施工後のサポートも受けられる点が大きなメリットです。
新築のフロアコーティング施工はプロに依頼するのがおすすめ
新築のフロアコーティング施工は、プロに依頼するのが最も安心です。プロの業者は、高品質なコーティング剤と専門技術を駆使して、フローリングを美しく保ち、長持ちさせることができます。また、プロの業者に依頼することで、施工後のアフターフォローやメンテナンスも充実しており、安心して長期間使用することができます。
特に、大規模な施工や高耐久性を求める場合は、プロに依頼することを強くおすすめします。プロの業者は、施工前のカウンセリングから施工後のメンテナンスまでトータルでサポートしてくれるため、購入者の要望に合わせた最適なプランを提案してくれます。
まとめ
新築フロアコーティングは、自分で施工することも可能ですが、プロに依頼することには多くのメリットがあります。DIYのフロアコーティングは費用を抑えられる一方で、時間や手間がかかり、仕上がりや耐久性に不安が残ることもあります。特にUVコーティングなどの特殊な施工はプロに任せるのが安心です。
プロの業者に依頼すれば、高品質なコーティング剤と技術により、美しく耐久性のある仕上がりが期待できます。また、専門家のサポートにより、施工後のアフターフォローも充実しているため、安心して新築のフロアを長期間楽しむことができます。フロアコーティングの適切な施工とメンテナンスで、快適で美しい住環境を保つためにも、プロの業者へ依頼することをおすすめします。